世界大百科事典(旧版)内の雅儒の言及
【雅俗】より
…それに対して〈雅〉は,このような〈俗〉から離脱することによって成り立つ立場であって,〈雅とは正なり〉と説かれるのがもっとも一般的である。 人間を〈俗人〉〈俗儒〉〈雅儒〉〈大儒〉の4段階に分かったのは《荀子》儒効篇であるが,〈俗人〉とは学問をせず,正義を守らず,物質的利益を第一とこころがけるもの,〈俗儒〉とは学問はするものの服装や行為はなんら俗人とことならないものであるとし,それらを〈雅儒〉ならびに雅儒の完成体である〈大儒〉と区別している。このように,正しい道からはずれ,欲望に支配されるものを〈俗〉とみなしている点は一般の解釈となんら異なるところはない。…
※「雅儒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」