集会及政社法(読み)しゅうかいおよびせいしゃほう

世界大百科事典(旧版)内の集会及政社法の言及

【女性運動】より

…女性たちも集会に出席し,岸田俊子,福田英子のようにそこで男女の平等を説く女性もあらわれた。その後1890年の〈集会及政社法〉で女性の政談集会,政治結社への参加は禁じられ,この法の撤廃は女性運動の重要課題となった。 欧米に追いつくために教育に重点をおいた初期の明治政府は,1871年(明治4)に津田梅子ら5人の女性をアメリカ合衆国に留学させ,72年には学制を発布して男女平等の義務教育を実施し,74年には東京に女子師範学校(現,お茶の水女子大学)を設立した。…

【婦人参政権運動】より


[日本]
 日本では,明治初期に,《明六雑誌》で福沢諭吉,森有礼,津田真道などが男女同権を論じ,自由民権運動のなかで,植木枝盛が婦人参政権を主張し,岸田俊子,福田英子が男女平等の演説をした。しかし女性は,1888年に公布された〈市制町村制〉によって市町村会議員の選挙の有権者から排除され,89年に〈大日本帝国憲法〉と同時に公布された〈衆議院議員選挙法〉によって国会議員の選挙権,被選挙権から除外され,さらに90年に公布された〈集会及政社法〉によって政談集会に出席することも,その発起人になることも,また政治結社に加入することもできなくなった。政府は女性の政治活動を禁じたのである。…

※「集会及政社法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android