世界大百科事典(旧版)内の雇用失業率の言及
【失業】より
…完全失業率の分母を構成する就業者のなかには失業の憂目にあうといったことはほとんどない自営業主や家族従業者が含まれていて,完全失業率はそのぶん失業の実情を低めに表現してしまうと考えられるし,またその間の就業構造の変動に伴って就業者に占める自営業主と家族従業者の割合は顕著に低下しているので,時系列としての完全失業率は前後の比較でかなりの偏りを含んでいるはずだからである。 このことを考慮して,今度は,失業率の分母を雇用者と失業者の和に置き換えた雇用失業率をみることにする。雇用失業率は昭和30年代前半には4~5%,40年代には2%,50年代には3%であって,50年代の水準は30年代前半と40年代との中間にあることがわかる。…
※「雇用失業率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」