雒田(読み)らくでん

改訂新版 世界大百科事典 「雒田」の意味・わかりやすい解説

雒田 (らくでん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の雒田の言及

【ラクディエン】より

…古代ベトナムのソンコイ川(紅河)デルタにあった,潮汐作用によって灌漑される米田。北魏の酈道元(れきどうげん)の《水経注》が引用する《交州記》によれば,漢に征服される以前の北部ベトナムには,田面の水位が潮の満干により上下する水田があり,その田を雒田,耕作民を雒民といい,また雒将,雒侯,雒王(別に雄将,雄侯,雄王)という支配者層があったという。この記述により,現在のソンコイ川デルタ南部の潮汐灌漑田,あるいは佐賀平野の〈あお(感潮河川の逆流淡水)〉取水などのような,水門を使った高度の灌漑技術が,前2世紀のソンコイ川デルタに存在し,この水利を統括する支配者層があったとされた。…

※「雒田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android