世界大百科事典(旧版)内の離人神経症の言及
【神経症】より
…恐怖症は恐怖神経症として独立の類型として扱われることもある。(4)離人神経症 自己の行動や感情の現実感が失われ,自己の身体や外界に対する変化感,疎遠感が生じ,そのために不安,焦燥感を伴う。(5)抑鬱(よくうつ)神経症 神経症性鬱病ともいう。…
【離人症】より
…これらは神経症,鬱(うつ)病,精神分裂病の症状として出現するほか,正常者でも疲労困憊(こんぱい)時に現れる。この離人症状だけが長期にわたって出現しているものを離人神経症depersonalization neurosisあるいは単に離人症といい,10歳代の後半から20歳代前半を中心に出現するものが多い。女子に多くみられるとされ,一定期間の強い感動体験,感情の緊張が続いてそれが解消したとき,あるいはまったくいきなり出現し,数年間も持続する。…
※「離人神経症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」