世界大百科事典(旧版)内の難病対策要綱の言及
【難病】より
…原因不明の神経病としてスモンの多発が社会問題となり,厚生省はスモンの研究体制を整備し,1972年に難病対策要綱を定め,難病対策として取り上げる疾病の範囲として,(1)原因不明,治療法未確立であり,かつ,後遺症を残すおそれの少なくない疾病,(2)経過が慢性にわたり,単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家庭の負担が重く,また精神的にも負担の大きい疾病と定義した。難病対策は,(a)調査研究の推進,(b)医療機関の整備,(c)医療費の自己負担の解消を3本柱として総合的に推進するとした。…
※「難病対策要綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」