世界大百科事典(旧版)内の雪窪の言及
【浸食作用】より
…そのうちの凹所は基盤岩の軟弱部などを氷床がえぐったもので,多数の池沼が溜められる。 堆雪や雪堤の形で雪が長く貯留される所では,融雪水が流れ,霜の作用で岩屑が生産され,それが匍行(クリープ)したりして周辺がくぼむ〈雪窪〉の地形を生ずる。また雪が急に落ちる雪崩(なだれ)の現象は,急斜面を刻む溝型を生ずる。…
【雪食作用】より
…また融雪水で飽和されてどろどろになった表層の土壌は,下方に向かってゆっくりと移動する(ジェリフラクションgelifluction)。凍結破砕作用と,融雪水・ジェリフラクションによる破砕物質の除去によって,残雪の周囲では浸食が進み,雪窪(ゆきくぼ)snow niche,nivation hollowとよばれる浅い凹地が発達する。これが残雪の存在によってもたらされる雪食作用である。…
※「雪窪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」