雪窪(読み)ゆきくぼ

最新 地学事典 「雪窪」の解説

ゆきくぼ
雪窪

nivation hollow

初夏から晩夏にかけて残雪を底にとどめた凹地雪食作用によって形成される場合もあるが,別の原因によって形成された凹地に残雪が存在しているだけのものが多い。中部地方から東北地方北海道の日本海側の山地に広く分布する。残雪が消失した後には砂礫地が現れ,そのまわりを何種類もの雪田植物群落が同心円状に取り囲む。外国には雪窪を圏谷の始まりの地形とする説もある。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 岩田

世界大百科事典(旧版)内の雪窪の言及

【浸食作用】より

…そのうちの凹所は基盤岩の軟弱部などを氷床がえぐったもので,多数の池沼が溜められる。 堆雪や雪堤の形で雪が長く貯留される所では,融雪水が流れ,霜の作用で岩屑が生産され,それが匍行(クリープ)したりして周辺がくぼむ〈雪窪〉の地形を生ずる。また雪が急に落ちる雪崩(なだれ)の現象は,急斜面を刻む溝型を生ずる。…

【雪食作用】より

…また融雪水で飽和されてどろどろになった表層の土壌は,下方に向かってゆっくりと移動する(ジェリフラクションgelifluction)。凍結破砕作用と,融雪水・ジェリフラクションによる破砕物質の除去によって,残雪の周囲では浸食が進み,雪窪(ゆきくぼ)snow niche,nivation hollowとよばれる浅い凹地が発達する。これが残雪の存在によってもたらされる雪食作用である。…

※「雪窪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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