雷雨細胞(読み)らいうさいぼう

世界大百科事典(旧版)内の雷雨細胞の言及

【雷】より

…雷雲の高さを地表からの距離で表すと,緯度と季節でまちまちになるが,高さをそのレベルの気温で表すと,雷雲は共通して-20℃あるいはさらに気温の低い上層まで発達している。
[雷雲の構造,雷雨細胞]
 雷雲は雷雨細胞(雷雨セル)thunderstorm cellからなる雲の集団であり,単位となっている細胞は,上昇と下降の気流の対からなる直径3~5kmの対流雲で,幼年期,成年期,老年期という経過をたどる寿命45分程度のきわめて短命の気象現象である。幼年期の雲は,多量に水蒸気を含む下層大気の上昇でつくられ,成年期では上昇気流がいっそう強まり,雲の上部に大粒のひょうが形成され,その激しい落下運動にひきずられて下降気流が生じ,図1に示す上昇,下降の気流の対ができる。…

※「雷雨細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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