世界大百科事典(旧版)内の電子対創成の言及
【空孔理論】より
…つまりディラック理論は電子と電荷の符号だけが違う陽電子の存在を予言する。上に述べた光子による電子のたたき上げは,すなわちγ線により陰‐陽電子の1対がつくりだされることである(電子対生成,あるいは電子対創成という)。陽電子の存在は32年にC.D.アンダーソンが宇宙線の霧箱写真の中に飛跡を発見,33年P.M.S.ブラケットらの詳しい分析で確認された。…
※「電子対創成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」