世界大百科事典(旧版)内の電子環状反応の言及
【転位】より
…これらは大別して,(a)中性分子で起こる転位,(b)カチオン系で起こる転位,(c)アニオン系で起こる転位,の三つに分類される。(1)の場合,コープ転位(式(1)),クライゼン転位(式(2))などがあり,これらは電子環状反応electrocyclic reaction(〈ウッドワード=ホフマン則〉の項参照)の一種である。(化学式)(2)に分類できる転位反応の代表例として,カルベニウムイオンにおける転位がある。…
【有機化学反応】より
…起こりうる諸反応の一部を示す。 移動 Cl・+CH4―→HCl+CH3・ CH3・+Cl2―→CH3Cl+Cl・ Cl・+CH3Cl―→CH2Cl・+HCl CH2Cl・+Cl2―→CH2Cl2+Cl・ 停止 CH3・+Cl・―→CH3Cl CH3・+CH3・―→CH3CH3 ……(30)
【ペリ環状反応】
イオン反応,ラジカル反応のどちらにも属さない,特徴的なペリ環状反応pericyclic reaction(電子環状反応ともいう)と呼ばれる反応の一群がある。この反応では反応物の分子軌道どうしが相互作用して閉じたループをつくり,このループの中で電子対が再配列して結合の切断,生成が起こる。…
※「電子環状反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」