世界大百科事典(旧版)内の電荷移動吸収帯の言及
【錯体】より
…錯体には主として紫外部に強い(logε=3~4)吸収帯をもつものが多い。これは配位子自身の吸収帯である場合以外はほとんどが配位子→金属,あるいは金属→配位子間の許容遷移による吸収帯で,電荷移動吸収帯(CT吸収帯)とよばれ,可視部にあらわれる場合には,その金属についての感度のよい比色分析が可能となる。錯体中の金属と配位原子間の結合はイオン結合と共有結合の中間と考えられる。…
※「電荷移動吸収帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」