需要シフト・インフレ(読み)じゅようしふといんふれ

世界大百科事典(旧版)内の需要シフト・インフレの言及

【クリーピング・インフレーション】より

…そこで有効需要が完全雇用産出高に満たない不況時に,なぜ物価上昇が起こるのか新たな説明を必要としたわけである。そして当時は,総需要レベルは一定であっても,需要構成が変化すると,需要が増加した部門では当然価格は上昇するが,他方需要が減少した部門でも価格は下方硬直的で下がらないため,全体として物価水準が上昇する,という需要シフト・インフレ論demand‐shift inflationによる説明がなされた。現在では総供給曲線が上方にシフトすることにより起こるインフレーションをコスト・プッシュ・インフレと呼ぶが,この需要シフト・インフレ論は,需要構成の変化により総供給曲線が上方にシフトする,というひとつのメカニズムを示しているとみることができる。…

※「需要シフト・インフレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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