霊全(読み)りょうぜん

世界大百科事典(旧版)内の霊全の言及

【談義】より

…寺院での談義は朝,昼,夜におこなわれていたが,しだいに娯楽化して話芸的要素を濃くした。宝永・正徳・享保(1704‐36)のころには霊全(りようぜん)の辻談義・笑(わらい)談義が知られ,増穂残口や深井志道軒は談義僧から講釈師に転向した。さらに《当世下手談義》《当風辻談義》《下手談義聴聞集》など談義物または談義本とよばれる読みものが宝暦・明和・安永(1751‐81)のころに次々と出版されたが,その著者たちの多くは談義僧の出身である。…

【講談】より

…元禄時代(1688‐1704)の上方の講釈師としては赤松梅竜のほかに永惕(えいてき),道久(どうきゆう),甫水(ほすい)らが有名である。享保(1716‐36)のころには霊全(銀杏(いちよう)和尚)が江戸浅草でよしず張りの小屋を設けてこっけいな読み方で人気を集めた。神田白竜子は武家屋敷などに招かれて兵法書や軍記物を講釈し,大家として尊敬された。…

※「霊全」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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