霊鼗(読み)れいとう

世界大百科事典(旧版)内の霊鼗の言及

【太鼓】より

…太鼓の音色はまた,桴や手が膜を打った直後のはね返りの早さによって膜との接触時間が異なり,はね返りが早く接触時間が短いと音は明るく,遅いと膜の振動が止められるため音のさえが失われる。奏者の手の動きがそのまま音に表れる以上のような打法のほかに,先端に球状の物体を結び付けた紐を太鼓の枠や胴に結び付け,柄や胴を持って回転させることにより膜を打たせる方法が,古来中国,朝鮮半島などに多くみられる(朝鮮の霊鼗(れいとう),路鼗(ろとう)。インド,チベットのダマル,日本の振鼓(ふりつづみ))。…

【鼗】より

…小型の丸胴の両面太鼓に柄を差し通し,胴に結びつけた短い2本のひもの先端に小さい球をつけて,柄を回して球で革面を打ち鳴らす。二つの胴を上下に重ねた4革面のものを路鼗,三つのものを雷鼗,四つのものを霊鼗という。中国では《礼記(らいき)》《論語》などの文献に記されており,漢以後近年まで雅楽に使用された。…

※「霊鼗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」