世界大百科事典(旧版)内の青年フランス派の言及
【ボヘミアン】より
…1835年ころのネルバル,ゴーティエ,ボレルらの集団と,それから約10年後の,ミュルジェールHenri Murger(1822‐61),シャンフルーリらの集団があった。とくに前者は,ロマン主義運動に共鳴し,七月革命に熱狂した〈青年フランス派Jeune France〉の世代であり,〈小ロマン派〉とも称される。両者はいずれも文学・芸術で身を立てようと情熱に燃えた若者たちであったが,やがて七月王政下のブルジョア社会の桎梏の中で,芸術と人生の乖離(かいり)に悩み,挫折して悲惨な生活へと追いつめられた者も少なくない。…
※「青年フランス派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」