青黐(読み)あおもち

世界大百科事典(旧版)内の青黐の言及

【とりもち】より

…おもにモチノキ科モチノキ属植物の樹皮に含まれる粘着性ゴム状物質。日本では古くから粘着剤として用いられた。主成分は蠟質でもち蠟といい,ほかに樹脂,ゴムを数%含有する。もち蠟はパルミチン酸C16H32O2などの高級アルコールエステルで,アルコールはモチルアルコールC28H46O,イリシールアルコールC22H35O,トロコールC26H44O2などである。そのほかトロコステリン,トロコ酸,セロチン酸,オレイン酸のエステルなども含む。…

【モチノキ】より

…春・夏に樹皮をはぎとって水につけて腐らせ,それを臼で搗(つ)いてゴム状の黐をとる。モチノキ属Ilex(英名holly)のほとんどの種にこの成分があるが,モチノキのものを本黐(ほんもち)といい,タラヨウ,イヌツゲの青黐(あおもち)から区別する。和歌山,三重,奈良3県が主産地である。…

※「青黐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android