静暹(読み)じょうせん

世界大百科事典(旧版)内の静暹の言及

【飛鉢譚】より

…役人が僧に帰依すると米は再び船に還ったという。同様の話は,白山の泰澄(《泰澄和尚伝記》),播州一乗寺の法道仙人(《峯相記》),彦山蔵持山空鉢窟の静暹(じようせん)(《彦山流記》)など諸国にみられる。いずれも古代から中世への過渡期に山岳寺院の縁起として形成された話だが,そこには長者や海上交通(米)と霊山(聖)の交渉を通して,王権と山岳寺院(修験道)との関係が物語られており,飛鉢(空鉢(くばつ))とは両者の媒介を象徴するものであった。…

※「静暹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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