非可積分系(読み)ひかせきぶんけい

世界大百科事典(旧版)内の非可積分系の言及

【非線形力学】より

…ここで互いに独立で包合の関係にある{Fi}とは,どのFiも他のFによって表されることなく,しかもポアソン括弧{Fi,Fj}=0となることを意味している。あるハミルトン力学系がこの性質を備えているとき,これを可積分系,そうでないときは非可積分系という。例えば三次元空間における質点の中心力による運動(ケプラー運動はその代表例)では,エネルギー積分H(p,q)=E,角運動量Lの一成分,およびL2の3積分がそのような積分に該当するので,可積分系である(Lの2成分は互いに独立であるが包合でない({Li,Lj}≠0)ので該当しない)。…

※「非可積分系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む