非対称山稜(読み)ひたいしょうさんりょう

最新 地学事典 「非対称山稜」の解説

ひたいしょうさんりょう
非対称山稜

asymmetrical ridge

山稜を境にして両岸の斜面勾配が著しく異なるもの。両側の谷の下刻量の違いや,山崩れ分布の非対称性などで起こる場合は,地形発達の段階が異なることや,岩石の抵抗性の違いにより説明されることが多い。これらはかなり局地的である。これに対して,やや広域にわたりある方位に規則的な山稜の非対称がみられる場合があり,積雪分布の非対称性,日射量融雪に及ぼす影響の違いなどの気候的条件によって説明されることが多い。日本の高山では,一般に東側および北側斜面が西・南側斜面より急傾斜で,上述の気候的条件の相違によると考えられている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 町田

世界大百科事典(旧版)内の非対称山稜の言及

【周氷河地形】より

…谷は谷頭部が浅くくぼんだ周氷河皿状地や,両谷壁の日射量の違いによって両岸の傾斜が異なる非対称谷asymmetrical valleyになることが多い。稜線付近の風上側斜面には雪が積もらず,凍結融解作用が強く働いてなめらかな斜面が形成され,風下側には雪が吹きたまって雪食作用による急斜面ができ,全体として両斜面の傾斜の異なる非対称山稜asymmetrical ridgeが発達する。日本では北海道の大雪山や日本アルプスに現成の周氷河地形が,北日本の各地に氷期につくられた周氷河地形が分布している。…

※「非対称山稜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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