世界大百科事典(旧版)内の非対称山稜の言及
【周氷河地形】より
…谷は谷頭部が浅くくぼんだ周氷河皿状地や,両谷壁の日射量の違いによって両岸の傾斜が異なる非対称谷asymmetrical valleyになることが多い。稜線付近の風上側斜面には雪が積もらず,凍結融解作用が強く働いてなめらかな斜面が形成され,風下側には雪が吹きたまって雪食作用による急斜面ができ,全体として両斜面の傾斜の異なる非対称山稜asymmetrical ridgeが発達する。日本では北海道の大雪山や日本アルプスに現成の周氷河地形が,北日本の各地に氷期につくられた周氷河地形が分布している。…
※「非対称山稜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」