世界大百科事典(旧版)内の非線形緩和の言及
【緩和現象】より
…緩和時間は考えている系の粒子間の相互作用によって決まる物理量で,その系の変動を表す重要な指標になる。なお,ここで述べたのはただ一つの緩和時間を用いて表せる場合であって,線形緩和でも多くの緩和時間を用いなければ記述できない現象や,線形緩和以外の非線形緩和と呼ばれる現象も多い。 緩和現象という概念は,19世紀の後半,J.C.マクスウェルによって粘弾性体の外力による変形を説明するために導入されたもので,その後1929年,P.デバイによって双極子の誘電緩和理論が発表されるに及んで,緩和現象が自然の非平衡状態を理解するのに基本的であることが認識されるようになった。…
※「非線形緩和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」