韮山代官(読み)にらやまだいかん

世界大百科事典(旧版)内の韮山代官の言及

【伊豆国】より

… 幕府の支配体制が整備・安定し,鎖国体制が定着し,軍事より経済が優先されるに従い,三島代官は吏僚化し,20年(享保5)下田奉行は廃止され,浦賀に移された。また,59年(宝暦9)三島代官が廃され,韮山に屋敷を構える世襲代官江川氏に伊豆国天領支配はゆだねられ(韮山代官),以降,1868年(明治1)の韮山県までつづくが,支配所は1万~3万石で幕末には減少した。 近世中期の伊豆は,江戸地回り経済圏に入り,天城炭,伊豆石,海産物等を江戸市場に送った。…

【江川太郎左衛門】より

…幕府の天領行政の強化により吏僚化を迫られ,1694年(元禄7)英暉の代150俵に縮小され,1723年(享保8)英勝は不正を理由に罷免されたが,50年(寛延3)英彰が代官職に復帰した。次の英征に至り,韮山屋敷を本拠に伊豆,相模を中心に周辺の国々の天領を管轄する韮山代官となった。 韮山代官中著名な英竜(1801‐55∥享和1‐安政2)は,号を坦庵といい,1824年(文政7)代官見習となり,35年(天保6)代官を襲った。…

※「韮山代官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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