世界大百科事典(旧版)内の音響モードの言及
【格子振動】より
…光学モードの振動数は,ほぼ1013Hzで,赤外光の吸収,ラマン散乱に寄与する。これに対して,正,負のイオンが同じ向きに,同じ大きさで振動するモードは音響モードacoustic modeと呼ばれる。音波程度の低い振動数の波に関係するモードであることからこの名前がついている。…
【フォノン】より
…低温において固体の比熱がデュロン=プティの法則からはずれることを説明するために,P.J.W.デバイによって導入された概念である。 結晶の場合は,構造が周期的なので,振動は波の形で伝わり,振動の際の原子の変位の仕方に応じて,音響モード,光学モード,あるいは横波,縦波と分けられる。振動数は,ふつうの固体で0から毎秒1013の範囲に分布する。…
※「音響モード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」