領主的土地所有(読み)りょうしゅてきとちしょゆう

世界大百科事典(旧版)内の領主的土地所有の言及

【土地所有】より

…たとえば,古代アジアの専制国家においては,マルクスのいわゆる〈総体的奴隷制allgemeine Sklaverei〉のもとに,〈アジア的共同体〉の土地共有(および私的占取)と奴隷主の土地所有が併存していたし,古代ギリシアやローマでも,奴隷主の土地所有が奴隷所有と結びついていただけでなく,〈古典古代的共同体〉の土地共有と自由民たちの私的土地所有が同時に併存していた。また,〈ゲルマン的共同体〉を土台とする〈封建的土地所有〉は,封建領主の〈上級所有(権)〉のもとに従属する農民(農奴および隷農)の〈土地保有〉という関係を一般的につくり出したが,そのような領主的土地所有と同時に,農村共同体の土地共有と私的土地所有とが存在した。つまり,〈封建的土地所有〉は封建社会の普遍的土地所有形態ではなく,いわゆる〈非荘園的土地所有non‐manorial estate〉が,イギリスだけではなく,多かれ少なかれどの国にもみられたのである。…

※「領主的土地所有」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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