題本(読み)だいほん

世界大百科事典(旧版)内の題本の言及

【軍機処】より

…(1)毎日,皇帝に進見して諮問に応じること。(2)〈題本〉という,内閣を経由する上奏文を処理し,また〈奏摺〉という,皇帝へ直接届けられる上奏文の処理を補佐すること。特に奏摺は独裁君主制の確立に重要な役割を果たした制度であり,その維持運営にとって軍機処は不可欠な機関であった。…

【硃批諭旨】より

…《雍正硃批諭旨》ともいう。地方官から公式ルートを通じて送られてくる上奏文を題本というが,奏摺は,題本とは異なって,皇帝に私的に送られる,いわば親展の上奏文である。雍正帝は,地方政治の実状を掌握し,かつ地方官に対する管理体制を強化するために,この奏摺を重んじ,奏摺政治ともいわれる独特な政治を行った。…

※「題本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android