世界大百科事典(旧版)内の《顎十郎捕物帳》の言及
【久生十蘭】より
…《新青年》に翻訳・ユーモア小説を,続いて探偵長編《金狼》(1936)を発表,従来の推理作家の顧みなかった〈人間〉に関心を寄せ,心理的葛藤にメスを入れた作風を開拓した。さらに現代物の《キャラコさん》,谷川早名義で《顎十郎捕物帳》に領域を広げた。戦後は新聞小説に《ココニ泉アリ》《十字街》などがあり,51年《鈴木主水》により直木賞を受賞,《母子像》は53年の国際短編小説コンクールに1席入選した。…
※「《顎十郎捕物帳》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」