世界大百科事典(旧版)内の風疫の言及
【インフルエンザ】より
…密集した集団生活,満員の交通機関,迅速な航空輸送など,現代の社会環境が世界中の人々をほとんど同時に侵襲するインフルエンザの爆発的な性格をつくったのである。 日本では,とくに江戸時代後期,つまり18世紀後半から19世紀前半にかけて,古書で風邪(ふうじや)・風疫・感冒などと呼ばれたインフルエンザの大流行をたびたび記録している。それらの流行は,世事にちなんで〈お駒風〉〈谷風〉〈お七風〉〈アメリカ風〉などの呼名がつけられ,いずれも全国的に猛威をふるい,多数の死者を数え,社会生活に大きな影響を及ぼした。…
※「風疫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」