世界大百科事典(旧版)内の食いわけの言及
【すみわけ(棲分け)】より
…そして,同一の海岸で大きさの異なる魚を食べる2種のサギでは,生息環境はまったく同一で食物だけが異なっている。このような場合を〈食いわけfood segregation〉と呼ぶこともあるが,上記のようにそれとすみわけとの間にはっきりした線を引くことはできない。このような例があるために,本来は近縁種間についてのすみわけ(食いわけ)概念が,近縁でない種の間にまで拡張して適用され,キリン,アンテロープ,サイの〈食いわけ〉といった用法もしばしば見られる。…
【生物群集】より
…そして一般的にいえば,水域(とくに海洋の沖帯)では生食連鎖が卓越し,逆に陸上(とくに森林)では腐食連鎖の卓越することが認められている。
[競争的排除と食いわけ,すみわけ]
複数の個体がある生態的地位を求めているときに生じる直接,間接の相互作用は,どんなものであれ,ふつう競争competitionと呼ばれている。もう少し狭義の用法もあって,合計要求量が供給量を上回るときに限ったり,そのうえ少なくとも一方が害を受けるときに限定したり,また,双方の生存価の差が拡大する場合に限ったりすることもあるが,実際には限定条件においそれとあてはまらない場合が多い。…
※「食いわけ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」