世界大百科事典(旧版)内の首つりの言及
【縊死】より
…いわゆる“首吊り”によって死亡すること。細長い紐状物を首にあてがうか,首に巻いて,その端を木の枝などに固定し,自己の体重の全部あるいは一部を利用して頸部を圧迫して死亡することである。紐状物によってついた皮膚の溝状圧迫痕を縊溝という。自殺の手段として古くから用いられており,ほとんどの場合が自殺であるが,まれに他殺や事故死があり,自他殺の論争の種になったものもある。同じように紐状物で頸部を圧迫しても,自分の体重を利用しないものは絞死として区別する。…
【自殺】より
…自殺の手段は,厚生省の人口動態統計(1981)によると,第1位は縊首,絞首およびその他の窒息(54.7%)で,ガス体による中毒(10.9%),入水(7.3%),固体または液体による中毒(6.8%),高所からの飛降り(6.3%)が続いている。 縊首はいわゆる〈首つり〉であり,これによって死亡した場合を縊死というが,古くから自殺の手段としてよく利用されているため,他人が強制して縊首させ,自殺を偽装したり,他の手段で殺害したのち,首をつらせて自殺を偽装することもある。自殺の場合は,踏台になるようなものを用意していたり,傾斜した場所を利用していることが多い。…
※「首つり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」