馮素弗墓(読み)ふうそふつぼ

世界大百科事典(旧版)内の馮素弗墓の言及

【鐙】より

…輪あぶみの発明に先立って,馬にまたがるとき足掛けとして使ったのちはずした,片側だけの革などの輪の存在が,前4世紀のスキタイその他で推定されているが,あぶみの発明につながる可能性が強いのは,4世紀初めの晋墓から出土した騎俑の左側だけにみられるあぶみ形の表現である。中国における最古の実例は,桑の木で輪をつくって金銅板を張った輪あぶみで,5世紀初めの北燕馮素弗(ふうそふつ)墓から出土しており,ヨーロッパで560年ころに初めて現れた輪あぶみは金属製であった。朝鮮や日本では,中国製品の輸入と模倣からはじまり,6世紀初めには鉄製輪あぶみに変わる一方,5世紀末には要所に金具をつけた木製壺あぶみがつくられ,7世紀から金銅製,鉄製の壺あぶみも加わって,鉄製輪あぶみや木製壺あぶみと並び使われた。…

※「馮素弗墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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