世界大百科事典(旧版)内の駄じゃれの言及
【謎】より
…近世庶民の間では,〈破れ障子〉と掛けて〈冬のうぐいす〉と解く,心は〈はるを待つ〉といった三段なぞが流行し,文化期(1804‐18)には〈なぞとき坊主〉春雪(しゆんせつ)が頓智謎の興行によって評判をとった。〈かけてもかけても前へ進まないもの〉(〈椅子〉〈電話〉〈帽子〉〈なぞなぞ〉),〈新幹線と同じ速度で飛ぶ鳥〉(〈窓ガラス〉)など現代のなぞにも,日本人の駄じゃれ好みが生きている。 《なぞだて》(室町時代)以来,なぞを集めた本は日本にも多いが,外国では,《ベルヌのなぞなぞ集》(スイス,7世紀),《エクセターの書》(イギリス,8世紀)やフィルドゥシーの《シャー・ナーメ(王書)》(ペルシア,10世紀)の一部,ロイスナーの《エニグマトグラフィア》(ドイツ,1602)など,有名な〈文学的〉なぞなぞの本がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」