世界大百科事典(旧版)内の駄荷袋の言及
【段袋】より
…1864年(元治1)に,江戸幕府が組織した歩兵組のはいた太い股引の異名。紺木綿の筒袖襦袢(じゆばん)を着た兵卒は,左の肩から弁当箱やようじ,歯磨きなどの日用品を入れた旅行用の萌葱(もえぎ)色木綿製の駄荷袋(だにぶくろ)を背負っており,これを〈だんぶくろ〉となまって呼んでいたが,形が似ているところから股引を〈だんぶくろ〉と呼ぶようになった。公式文書にも取り上げられ,その後洋式調練をする各藩の兵士の戎装(じゆうそう)(軍服)を〈筒袖・だんぶくろ〉と呼ぶようになった。…
※「駄荷袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」