《駱駝の祥子》(読み)らくだのしょうし

世界大百科事典(旧版)内の《駱駝の祥子》の言及

【老舎】より

…6年間の留学中に,《張さんの哲学》,《趙子曰(いわ)く》,《二馬(二人の馬さん)》などの知識人の生きざまをほろにがいユーモアで描いた長編をつぎつぎに発表,ユーモア作家として文壇に独自の地歩を築く。帰国後は,斉魯大学,山東大学などで教鞭をとるかたわら,《猫城記》《離婚》《牛天賜》などを発表するが,やがて貧しい人力車夫の悲惨な生涯を描いた長編《駱駝の祥子》を世に問い,下層庶民への愛と暗い現実に対する鋭い批判とによって,批判的リアリズムの方向に新境地をひらいた。抗日戦争中は武漢にあって中華全国文芸界抗敵協会で指導的役割を果たすいっぽう,《残霧》などの戯曲をも手がけた。…

※「《駱駝の祥子》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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