高僧像(読み)こうそうぞう

世界大百科事典(旧版)内の高僧像の言及

【仏教美術】より

…羅漢(阿羅漢)は仏教の修行の最高位に達した者をいうが,大乗興起後は小乗の聖者をいい,〈十六羅漢図〉(清凉寺,東京国立博物館など)の遺品も多い。奈良時代の高僧像には鑑真,行信などがあり,乾漆造が多く,平安時代には真言八祖像(東寺,神護寺など)や天台祖師像(一乗寺)などの密教祖師像や,法相宗の慈恩大師像(薬師寺,興福寺など)などの画像や良弁の彫像などがある。また聖徳太子の肖像や絵伝(法隆寺献納宝物)も描かれ,鎌倉時代における太子信仰の高まりとともに,掛幅や絵巻の太子絵伝をはじめ,南無太子,童形太子など各種の太子像が造られた。…

※「高僧像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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