世界大百科事典(旧版)内の高潮線ベンチの言及
【海岸】より
…波食棚は潮間帯に形成されることが多いが,その成因は,波の浸食作用のほかに,海面付近での高度差による風化営力の差に基づくことが指摘され,とくに潮汐の干満の繰返しによる乾湿の交代をどのくらい受けているかによって,風化・浸食の様式と速さが異なるといわれている。また潮間帯の波食棚のほかに,高潮位より高い位置に暴風波によって発達するストーム・ベンチや,高潮線や低潮線付近に発達する高潮線ベンチ,低潮線ベンチなどの類似の地形が存在するので,これらを一括して,単にベンチまたはショア・プラットフォームshore platformとよぶことも多い。波食棚の海側末端には比高数mの小崖があり,その沖合には海食台とよばれる地形が発達する。…
※「高潮線ベンチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」