高等試験司法科試験(読み)こうとうしけんしほうかしけん

世界大百科事典(旧版)内の高等試験司法科試験の言及

【司法試験】より

…例年,第2次試験の志願者は約3万人,これに対して最終合格者は約500人であり,最も難しい国家試験の一つである。現在の司法試験の前身は,1918年以来行われた高等試験司法科試験であったが,その時代には,判・検事と弁護士とは同一の試験を受けてもその後の養成制度が異なった。さらに,高等試験司法科試験実施前は,判・検事のための試験と弁護士のための試験とは別であった。…

【法曹】より

…判事と検事との間には一体感が見られ,この両者は採用試験(判・検事登用試験),合格後の養成制度(司法官試補)において共通であり,弁護士の試験(弁護士試験),養成制度(当初は不存在,のちに弁護士試補)と異なっていた。1914年,判・検事と弁護士について共通の高等試験司法科試験が,施行されるようになった後も,養成制度は依然として前者が司法官試補として共通の訓練・教育を受けたのに対し,後者は弁護士試補として,別異の養成制度に服した。 第2次大戦後に至ってようやく,法曹3者とも共通の試験(司法試験)を受け,合格者はすべて司法修習生という共通の養成過程を経るようになって,3者間にある種の一体感が醸成されるに至ったことは否定できない。…

※「高等試験司法科試験」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android