高肉象眼(読み)タカニクゾウガン

デジタル大辞泉 「高肉象眼」の意味・読み・例文・類語

たかにく‐ぞうがん〔‐ザウガン〕【高肉象眼】

象眼技法の一。はめ込むほうの金属面を地の面より浮き上がらせるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の高肉象眼の言及

【象嵌】より

…金属,陶磁,木材などの材料の表面に,他の材料(同種のこともある)を嵌(は)め込む技術をいう。 金属象嵌の場合,素地となる銅,鉄などの金属面を彫って金,銀,赤銅(しやくどう)などを嵌め込むことが多く,糸(いと)象嵌,平(ひら)象嵌,布目(ぬのめ)象嵌,高肉(たかにく)象嵌,切嵌(きりばめ)象嵌などがある。(1)糸象嵌 針金象嵌ともいい,金属表面に鏨(たがね)で文様や文字の形を彫り,そのあとに糸状の細い金属を嵌め込み表面を平らにする。…

【彫金】より

…〈平(ひら)象嵌〉は,平面的に金属を嵌め込み,表面を凹凸なく仕上げる技法。〈高肉象嵌〉は,象嵌金属を高肉にして素地より突出させる技法。高肉彫されたものを嵌め込んだり(据文(すえもん)象嵌),高肉彫に部分的に他の金属を嵌め込んだりする複雑な技法で,時代のくだった装剣小道具にみられる。…

※「高肉象眼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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