世界大百科事典(旧版)内の髪粉の言及
【鬘】より
…ルイ14世時代には鬘は最も大きくなったが,フランス革命前には小型の鬘が愛好されるようになっていた。ルイ王朝時代の貴族は,巻き毛のふさふさとした鬘と豪華な衣装をつけ,紅やおしろいで化粧し,髪と鬘にも小麦粉や米の粉などを混ぜ合わせた髪粉をふりかけた。ハイドンは,子どものころから鬘を離さなかったことで知られ,イギリスのS.ジョンソンやフランスのJ.J.ルソーは質素な鬘をつけていた。…
【服装】より
…そのほか,フランス革命期には,イギリスの男子用上衣にヒントを得た,衿つきのボレロ風な〈スペンサーspencer〉も用いられた。この時代には,男女とも初めは頭を小さく見せるように小型の鬘を用いたり,白い髪粉(かみこ)をふりかける風習が流行した。女性の髪形は,ルイ16世時代に法外に高く豪華になった。…
※「髪粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」