世界大百科事典(旧版)内の鬱血性肝硬変の言及
【鬱血】より
…一時的な鬱血では,組織や臓器の障害は軽く,鬱血がなくなると多くは回復するが,鬱血が長く続くと障害は重くなり,実質細胞は変性,萎縮し,同時に間質の結合組織の増加がおこり硬くなる(これを鬱血性硬化という)。心臓の僧帽弁の異常の場合にみられる肺の褐色硬化,長く継続する右心の機能不全の場合にみられる肝臓の鬱血性肝硬変などは,その代表的なものである。似たような状態に充血があるが,これは動脈血が流入することによっておこる点で鬱血とは異なる。…
※「鬱血性肝硬変」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」