世界大百科事典(旧版)内の鬼の洗濯板の言及
【青島】より
…新第三紀に属する宮崎層群の砂岩と泥岩の互層が浸食されて海食台をなし,その上に砂や貝殻が堆積して島を形成したものである。砂岩は海波の浸食に強いので残り,泥岩は弱いためにくぼみ,凸凹をした波状地形をなして,〈鬼の洗濯板〉と呼ばれ,1934年に天然記念物に指定された。弥生橋で陸と結ばれるが,干潮時には波状地形が周囲一面に現れて陸続きとなり,日南海岸を代表する景観をなす。…
【ケスタ】より
…したがって,ケスタの形成過程はこれら諸要因の組合せによって多様である。たとえば宮崎県青島の波食棚上の〈鬼の洗濯板〉は砂岩層と泥岩層の力学的強度と風化速度の差異を反映した微小なケスタだが,三浦半島南部の波食棚上では力学的強度の相対的に小さな凝灰岩層が尾根,力学的強度は大きいが乾湿風化の著しい沼岩層が谷となる。房総半島の中西部では力学的強度と透水性を反映したケスタが発達する。…
【日南海岸】より
…宮崎市の青島付近から南部の串間市まで約120km。北部の青島から日南市油津(あぶらつ)までは新第三紀の鵜戸(うど)山地が海に迫り,砂岩と泥岩の薄い互層が海波の浸食によって美しい縞模様の海食台を形成し,鬼の洗濯板と呼ばれる。また海岸線には小さな湾や岬が見られる。…
※「鬼の洗濯板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」