《魔法の島の楽しみ》(読み)まほうのしまのたのしみ

世界大百科事典(旧版)内の《魔法の島の楽しみ》の言及

【フランス演劇】より

…こうして受難劇が本来の宗教的効果を失って,あまりにも豪奢でなまなましく,煽情的かつ幻想的なスペクタクルとなったため,1548年,パリ高等法院は受難劇禁止令を出すが,この流行は16世紀末まで続き,バロック演劇の隆盛とともに姿を消す。なお,16世紀後半の宗教戦争の激化の中で,絶対王権への共同幻想を結晶させる役割を果たすのはイタリア起源の〈宮廷バレエ〉であり(1581年の《王妃の演劇的バレエ》に始まる),それはのちにルイ14世によるベルサイユ宮における《魔法の島の楽しみLes plaisirs de l’ile enchantée》(1664)を頂点とする,古代神話の衣装をまとった絶対王権顕揚の世俗的大祝典劇を生む。キリスト教の典礼や物語にのっとった宗教劇は,バロック時代の劇作や,J.deロトルー《聖ジュネスト》,コルネイユ《ポリュクト》あるいはラシーヌ晩年の2悲劇の例はあるものの,以後は19世紀末のP.クローデルの出現まで姿を消す。…

※「《魔法の島の楽しみ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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