世界大百科事典(旧版)内の魚ころがしの言及
【水産物市場】より
…それは腐敗性商品から貯蔵性商品へ性格変化をとげた水産物にふさわしい流通市場の仕組みではあったが,反面,水産物流通に対する消費者の監視を難しくするものでもあった。このような取引の非公開性が石油危機(1973年秋)や200カイリ・ショック時の〈魚かくし〉や〈魚ころがし〉という思惑に走った商取引をうみ,消費者のはげしい社会的糾弾をあびたわけである。しかし,こうした水産物市場の新展開が水産物の需給や流通取引,価格形成の効率化をもたらし,社会的需要の拡大に貢献した点も強調しておかなければならない。…
※「魚ころがし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」