世界大百科事典(旧版)内の鳥巣層群の言及
【鳥巣動物群】より
…多様な石灰藻,暖海を示す造礁性サンゴ,層孔虫,ネリネア類を含む腹足類,二枚貝,アンモナイト,腕足類,ウニ,ウミユリなどからなる。高知県佐川地方の鳥巣を模式地とする鳥巣層群は約300mの礁性の石灰岩(黒色で油臭がある)のレンズを多く含む地層で,同様の堆積物と動物群は熊本県坂本地方から四国南部,紀伊半島中部を経て東京都五日市地方に至る狭長な地帯に分布し,さらにその延長は福島県相馬地方に達している。鳥巣動物群には当時の北極区を特徴づける要素は含まれておらず,日本列島の大陸側に一時堆積した海成層(手取層群下部)とも共通種はほとんどない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」