世界大百科事典(旧版)内の鳥獣保護の言及
【自然保護】より
…いずれにしても,自然保護の概念は,現在の日本では未成熟で,著しく多様性をもつ概念であることを認めざるをえない。 明治以降,自然に対する人の社会の干渉に制約を加える制度は早くから作られてきており,そのおもなものとしては,自然公園法(1931年公布の国立公園法を継承して57年に公布)による国立公園・国定公園・公立公園,文化財保護法(1919年公布の史跡名勝天然記念物保存法等を統合して50年に公布)による天然記念物,鳥獣保護法(略称。1918公布。…
【鳥獣保護区】より
…鳥獣の保護繁殖をはかるために設定された地域。〈鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律〉にもとづいて環境庁長官の設定するものと都道府県知事の設定するものとがある。 鳥獣保護区の区域内では鳥獣の捕獲は禁止されているのは当然として,さらに積極的に鳥獣の保護・増殖をはかる目的で鳥獣への給餌,給水,食餌植物の植栽,営巣材料の供与などの施設をおくことになっており,これらの施設を移転,汚損したり,破壊してはならないとされている。…
【鳥獣保護法】より
…正称は〈鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律〉。鳥獣保護事業を実施し,狩猟を適正化することにより,鳥獣の保護繁殖,有害鳥獣の駆除および危険の予防を図り,生活環境の改善および農林水産業の振興に資することを目的とする法律。…
※「鳥獣保護」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」