鳥羽浦(読み)とばのうら

世界大百科事典(旧版)内の鳥羽浦の言及

【鳥羽藩】より

…町方は,町奉行―町年寄―町名主の機構で支配された。水軍の根拠地であった鳥羽浦は,前面に幾つもの島が横たわって天然の防波堤となり,その間に通じる水路でどこからでも出入りできる良港である。また黒潮に乗って遠州灘を渡り伊豆へ1日で航海できるので,江戸~大坂航路が盛んになるにつれ,廻船の風待港としてにぎわい,〈はしりがね〉と呼ばれる遊女も多数いた。…

【泊浦】より

…志摩国の北端,伊勢国との国境に位置した。近世以降の〈鳥羽浦〉に当たるが,中世以前は〈泊浦〉と書き〈とまりのうら〉,それがなまって〈とばのうら〉といわれるようになったのであろう。熊野灘と遠州灘という二つの海上交通の難所の間に位置し,しかも海岸線の出入りが多く,大小の島に囲まれた天然の良港であるため,古くから船舶の寄泊地となっていて,そこから泊浦の名がおこったと考えられている。…

※「鳥羽浦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android