世界大百科事典(旧版)内の鹿苑僧録司の言及
【蔭涼軒】より
…蔭涼軒は将軍の小御所的なもので,軒主は将軍であったが,留守職として近侍の禅僧があてられた。彼は鹿苑僧録司に属し,将軍と僧録司の間にあって伝達披露の役割をつとめた。その最初の人物は仲方中正であったが,1435年季瓊真蘂(きけいしんずい)に代わると,真蘂は蔭涼軒主を僭称し,僧事全般の披露奉行を行うことにより,僧録司をしのぐ勢力を持つようになり,蔭涼職と呼ばれる官職名が生じた。…
※「鹿苑僧録司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」