麴塵(読み)きくじん

世界大百科事典(旧版)内の麴塵の言及

【黄櫨染】より

…《日本紀略》弘仁11年(820)2月1日の条に,朔日の受朝や聴政をはじめ,奉幣,大小諸会のとき,あるいは外国の使を受ける場合などに黄櫨染衣を用いるとある。なお天皇のにはこのほか麴塵(きくじん)の袍があり,これは〈あをいろ〉と称して位袍より略式のものとして賭弓(のりゆみ)や弓場始(ゆばはじめ)の時などに用いられ,蔵人などにも与えている。黄櫨染(麴塵も同じ)の袍は綾地であり,はじめ全体に桐竹鳳凰の文様が織り出されていたが,鎌倉から室町時代になって筥形(はこがた)に桐竹鳳凰,それに麒麟(きりん)が加わり,四角な文様にシンメトリーに図柄がおさめられて織り出されることとなった。…

※「麴塵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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