麻まき鳥(読み)あさまきどり

世界大百科事典(旧版)内の麻まき鳥の言及

【暦】より

…このほか,コブシや桜などの開花を見て農作業にとりかかるところもあり,近世の代表的な地方農書である《会津農書》(1684)には種子蒔節(たねまきのせつ)に咲く〈たねまき桜〉や田植節(たうえのせつ)に咲く卯の花を〈五月乙女花(さおとめばな)〉と称する例のほか,藤の花でゴマをまくことなどが述べられている。土地によっては野鳥の鳴声を農事の目安とするふうもあり,〈カッコウが鳴いたらアワをまけ,トット(ツツドリ)がきたら豆をまけ〉といったり,アオバズクを〈麻まき鳥〉と呼んだりした。また,すばるなどの星の運行を見て,麦やソバなどの播種時期や漁期の目安にするところもあった。…

※「麻まき鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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