世界大百科事典(旧版)内の黄初三碑の言及
【書】より
…現存する作品について見ると,とくに格式ばった碑碣(ひけつ)などは,篆隷の書体で書かれているが,普通の文書や書簡は,それから脱化してきた楷・行・草の書体で書かれることが多い。魏の黄初三碑として名高い《公卿上尊号奏》《受禅表》《封宗聖侯孔羨碑》は,いずれも碑文が隷書,碑額が篆書で書かれている。中国の西陲(せいすい)で発掘されたこの時代の簡牘や文書の類は,楷・行・草の新しい書体で書かれているが,まだ未完成の段階にあり,それが実際に完成するのは,4世紀の後半,東晋の時代をまたねばならない。…
※「黄初三碑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」