世界大百科事典(旧版)内の黄淮海平原の言及
【華北平原】より
…中国の華北地区にある中国第2の広大な沖積平野で,海河,黄河,淮河(わいが)の流域に属するので黄淮海平原とも呼ばれる。西は太行山脈と伏牛山脈,北は燕山山脈,南西は大別山脈と桐柏山脈によって限られ,南東部は淮河をへだてて江淮平原と接する。…
【黄河】より
…崑崙山脈の一脈である青海省中部の巴顔喀拉山脈の雅拉達沢山の東麓約30kmにある約古宗列(青稞(大麦の一種)を炒る鍋の意)盆地の南西隅が黄河の発源地で,源流はチベット族により瑪曲(孔雀河の意味)と呼ばれる。
[河道の変遷と黄河文明]
現在黄淮海(こうわいかい)平原とも呼ばれる華北平原は,その別名のように黄河,淮河,海河の3水系の運搬する土砂の堆積によって形成されたものであるが,その堆積作用においてずば抜けた主役を演じたのは黄河であった。皮肉なことに,華北平原において淮河と海河とは現在多数の支流が本流に流入し,その流域面積も非常に広いが,黄河は華北平原の最西端部で洛河と沁水が流入するものの,それより下流には,一本も流入する支流がなく,黄河本流自体も鉄壁のような大堤防に両岸を固められ,その河床は淮河水系と海河水系との分水嶺ともいえる役割を演じているにすぎない。…
※「黄淮海平原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」