黄老君(読み)こうろうくん

世界大百科事典(旧版)内の黄老君の言及

【黄老】より

…漢初には,〈黄老の術〉を治道のかなめに用いた曹参や,〈黄帝老子の術〉を愛した陳平など,秦の法術主義の反動として,〈清浄無為〉の政術を標榜する思想が有力なものとして存在した。このような黄老思想は,漢の武帝による儒教一尊体制の確立とともにすがたをけすが,その後〈黄老〉はひろく道家的哲理をさすことばとして用いられたほか,黄帝書は医学のなかに継承され,また後漢代には〈黄老君〉とよばれる神仙的な神格が生まれた。陳王劉寵(りゆうちよう)は〈黄老君を祭って長生の福を求め〉,また桓帝は宮中に〈黄老・浮屠(ふと)の祠を立てた〉という。…

※「黄老君」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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